公文式は『働く姿勢』に通じる力を育てる①


  お子さまが、コツコツと学ぶ姿勢が頼もしく感じる公文式。この地道な学習が、将来に役立つどんな力を育んでいくのでしょうか。今月から『公文式は「働く姿勢」に通じる力を育てる』と題してシリーズでお伝えします。

  KUMONでは1962年から、学校や施設に教材と指導法を導入する事業を展開しています。そして2015年、この『公文式導入』の現場における学習効果を検証するための共同研究室がスタートしました。学力向上施策として、学校が公文式に取り組むことによって、生徒の学力向上や学習への取り組み姿勢にどのような効果があるのかを検証することになったのです。

  この研究では、ある自治体の協力を得て、公文式を導入して10年以上が経つ中学校と公文式やその他の民間教育を導入していない中学校を対象として、中1、中2、中3のそれぞれ4月に実施したテストで『学習習熟度』の『能力』にスポットをあてて、公文式学習の効果を測定しました。

  結果は、学校の学習内容の習熟度を測定した『学習習熟度』と、『能力』の両方において、『公文式を導入している中学校』は公文式学習前の中1の4月の時点では全国平均よりも低く、さらに『公文式を導入していない中学校』とも点数の差がある状態でしたが、中2、中3では、どちらも上回る結果となりました。

  さて、『能力』といってもさまざまな力があります。どんな力がついてきたのか、次回から詳しくお伝えします。